マーケ一刀 ブログ
ミニマルなのにパワフル。参考にしたいマイクロサイト9選

ユーザーのために始めたコンテンツ発信が、いつしかSEO養分のためのコンテンツになっていませんか。
検索エンジンの精度は年々進化し、「コンテンツが多ければ多いほどSEOに有効」といった常識は過去のものとなりました。
むしろ、コンテンツの質を均一に保たなければ、サイト全体のSEOパフォーマンスが悪化する可能性が高いと考えられます。また、サイト構造が煩雑化することでユーザビリティが低下し、コンバージョンパフォーマンスの低下も招くことでしょう。
一方で、コスト面においてもウェブサイトのページ数が増えれば増えるだけ、リニューアル費用はかさんでいきます。
特に、リニューアル周期が長期化傾向にあるBtoBサイトでは、そのページ数も膨大となっているケースが多いと考えられます。
そこで今回、「訴求効果」に力点をおきつつも、主要な集客キーワードで検索上位を実現している最小構成のBtoBサイトをご紹介。
マリニューアルやキャンペーンサイト作成の際の参考になれば幸いです。
Flipdesk
トップページに主要なコンテンツが集約されているので、垂直移動のみでサービスを理解し、問い合わせに至ることができる構成となっています。一方で、法人向けサイトらしく広報(お知らせ)や導入事例コンテンツが充実しており、必要に応じて別ページで深い情報を得ることができる工夫がされています。
宮城電気サービス
トップページのキーヴィジュアルに「ヒーローヘッダー」を採用。画面いっぱいまで広がる大きな写真によって、強烈なインパクトを与えています。サイト作りのコンセプトも、細かいサービス説明ではなく、ブランド訴求に振り切っており、全体的に保守的なウェブサイトが多い業界において唯一無二の存在感を放っています。
グローバルプリント
サービスや会社の説明はミニマムにとどめ、「制作実績」の紹介を全面に出した構成となっています。また、「制作実績」の紹介も文章を廃したシンプルな見せ方としたり、インスタグラムを活用してソーシャルメディア上で展開するなど、自社サイトにおいては、可能な限り”無駄のない機能的な構成の維持”に努めているように見受けられます。
Oracle EPM
グローバルサイトという強い制約がある中で、日本独自の訴求用コンテンツを内包型のマイクロサイトで展開しています。基本的には水平のページ遷移でサービスの理解ができるシンプルな構成になっており、より詳細なサービス情報や事例などはホワイトペーパーに誘導するという、コンパクトな「動線設計」となっています。
藤本工業
業務の特性上、専門性の高い情報サイトになりがちですが、前衛的なデザイン性と人を全面に出したヴィジュアル戦略によって、親しみと技術力を巧みに醸し出しています。1ページあたりの熱量が高いので、ともすればコッテリした印象を与えますが、サイト全体のコンテンツ量を抑えることによってバランスが取れています。
崎永海運
全体のページ数は少ないものの、画力のある写真や研ぎ澄まされた文章によって、1ページあたりの描画力が高くなっています。まるで、格調高いパンフレットを読んだような体験をユーザーに与えています。一方で、「保有船舶リスト」のような細かいスペック情報は、印刷用途を想定してかPDF形式で掲載しています。
乾会計事務所
会計事務所・士業は、地域名との掛け合わせで検索されることが多く、競合性が緩和され、マイクロサイトでも比較的上位表示されやすい業種のひとつです。つまり、集客効果よりも訴求効果に力点を置いたサイト作りがしやすいと言えます。この紹介サイトは、シンプルな構成の基、メッセージ性を高め、競合との差別化を実現しています。
コールセンターシステムSakura
単ページ構成&漫画コンテンツ(画像)を多用「訴求効果」優先の構成であるものの、競合性の高いキーワードで検索上位を獲得しています。複雑な商材の説明を漫画でわかりやすく伝えることができ、テキストによる説明ベースとなる競合サイトに対して大きなアドバンテージとなっています。
IEYASU
TOPページ以外は実質「料金」と「よくあるご質問」だけの非常にシンプルな構成です。ページ内においても必要最低限のコンテンツで端的にサービスを説明すると同時に、動画コンテンツやライブチャットを採用することでユーザー体験を高める工夫が見られます。また、サイト全体で4つのソリューションが掲載されていますが、全体の導線がシンプルなので、ソリューション間の遷移もストレスなく行くことができます。